親が亡くなったときの健康保険の手続き|資格喪失届・保険証返却・葬祭費【2026年版】
親が亡くなると、加入していた健康保険の 資格喪失の手続きと保険証の返却 が必要です。さらに、申請すれば 葬祭費・埋葬料 を受け取れます(申請しないともらえません)。
本記事では 保険の種類別の手続き・期限・葬祭費の金額と申請方法 を整理しました。
葬儀社を決める前に
葬儀の形式や手続きとあわせて、見積もり条件・追加費用・親の希望も確認しておくと安心です。詳しくは 親の葬儀で後悔しないための葬儀社選び で整理しています。
🗺 親の終活の全体像は 親の終活 完全ガイド【2026年版】 をどうぞ。
- 国民健康保険・後期高齢者医療:14日以内に市区町村へ資格喪失届+保険証を返却
- 会社の健康保険:勤務先が手続き(5日以内に事業主が届出)。被扶養者は国保加入などが必要
- 葬祭費(国保・後期高齢者):自治体により1〜7万円。埋葬料(健保):5万円
- 葬祭費・埋葬料の申請期限は2年。申請しないと受け取れない
- 保険証は世帯主変更で書き換えが必要なことも
保険の種類で手続きが変わる

国民健康保険・後期高齢者医療(75歳以上)
死亡日の翌日に資格を失います。14日以内に市区町村役場へ資格喪失の届出をし、保険証を返却します。世帯主が亡くなった場合は、世帯主変更にともなう保険証の書き換えも関係します。
会社の健康保険(被用者保険)
勤務先(事業主)が5日以内に資格喪失の手続きを行います。遺族は保険証を勤務先へ返却します。故人に扶養されていた家族(被扶養者)は、国民健康保険への加入などが別途必要です。
葬祭費・埋葬料の申請
- 葬祭費(国保・後期高齢者):喪主に支給。金額は自治体により1〜7万円(多くは3〜5万円)
- 埋葬料(会社の健保):埋葬を行った家族へ5万円
- 申請先:国保・後期高齢者=市区町村/健保=協会けんぽ・健保組合
- 期限:葬儀の翌日などから2年以内
- 必要:申請書・会葬礼状や葬儀の領収書・喪主の口座・本人確認書類など
葬儀費用の全体像は 葬儀費用の平均と内訳 も参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 保険証は返さないといけない?
はい。資格を失うため、市区町村または勤務先へ返却します。手元に残すと不正使用とみなされるおそれがあります。
Q. 葬祭費は葬儀をしていなくてももらえる?
原則として葬儀(埋葬・火葬)を行った人に支給されます。直葬でも対象になることが多いので、自治体に確認しましょう。
Q. 介護保険の手続きは?
介護保険の被保険者証も返却が必要です。健康保険とあわせて市区町村でまとめて手続きできます。
故人が会社員だった場合の遺族のその後
故人の健康保険に扶養されていた家族(被扶養者)は、その資格も同時に失います。今後の保険をどうするか、早めに決めましょう。
- 国民健康保険に加入:市区町村で手続き(資格喪失日から14日以内が目安)
- 別の家族の被扶養者になる:働いている家族の健康保険に入る
- 任意継続:一定要件で故人の健保を継続できる場合がある(要確認)
医療費が高額だったときは払い戻しも
亡くなる前の入院などで医療費が高額だった場合、高額療養費の払い戻しを遺族が請求できます。健康保険の手続きとあわせて確認しましょう。詳しくは 高額療養費の払い戻し申請 をご覧ください。
Q. 葬祭費と埋葬料は両方もらえる?
故人が加入していた保険は1つなので、どちらか一方です(国保・後期高齢者なら葬祭費、会社の健保なら埋葬料)。二重には支給されません。
Q. 資格喪失後に保険証を使ってしまったら?
死亡日の翌日以降は資格を失っているため、その保険証で受診した分はあとから医療費の精算(保険者負担分の返還)を求められることがあります。早めに返却し、扶養されていた家族は新しい保険へ切り替えましょう。
Q. 葬祭費と高額療養費は別々にもらえる?
はい、別の制度です。葬祭費・埋葬料は葬儀に対する給付、高額療養費は医療費の払い戻し。条件を満たせば両方を受け取れます。
介護保険など、ほかの返却・給付もまとめて
健康保険と同じタイミングで確認しておきたい手続きです。役所でまとめて済ませると効率的です。
- 介護保険被保険者証の返却(市区町村)
- 高額介護サービス費:介護の自己負担が上限を超えていれば払い戻しを請求できる
- マイナンバーカード(マイナ保険証)は返却不要だが、保険資格自体は喪失する
役所に持っていくものチェック
- 故人の健康保険証・介護保険証
- 届出人の本人確認書類・印鑑
- 葬祭費を申請するなら会葬礼状や葬儀の領収書・喪主の口座
Q. 葬祭費・埋葬料はいつ振り込まれる?
申請後おおむね数週間〜1か月程度で指定口座に振り込まれます(保険者により差があります)。
まとめ
健康保険は「種類によって窓口と期限が違う」「葬祭費・埋葬料は申請しないともらえない」が要点です。役所での手続きは 世帯主変更届 などとあわせて、1回でまとめると効率的。全体像は 手続きカレンダー で確認を。


