未支給年金の請求方法|請求できる人・必要書類・5年の期限を解説【2026年版】
年金を受け取っていた親が亡くなると、まだ受け取っていない「未支給年金」が発生することがあります。これは遺族が請求できるお金ですが、請求しないと受け取れません。
本記事では 未支給年金とは何か・請求できる人・必要書類・期限(5年) を整理しました。
🗺 親の終活の全体像は 親の終活 完全ガイド【2026年版】 をどうぞ。
- 未支給年金=亡くなった月分までの年金で、まだ受け取っていない分
- 請求できる人:生計を同じくしていた遺族(配偶者→子→父母→孫→祖父母→兄弟姉妹→三親等内親族の順)
- 窓口:年金事務所・年金相談センター。「未支給年金請求書」を提出
- 同時に「年金受給権者死亡届」も提出(マイナンバー収録済みなら省略できる場合あり)
- 期限:年金の支払日の翌月初日から5年以内
未支給年金とは
年金は偶数月にまとめて後払いされるため、受給者が亡くなると「亡くなった月分まで」で、まだ支払われていない年金が残ります。これが未支給年金です。受給者本人はもう受け取れないため、一定の遺族が代わりに請求できます。
請求できる人と優先順位

請求できるのは、亡くなった方と生計を同じくしていた次の遺族です。上の順位の人が優先されます。
- ① 配偶者 ② 子 ③ 父母 ④ 孫 ⑤ 祖父母 ⑥ 兄弟姉妹 ⑦ それ以外の三親等内の親族
- 「生計を同じくしていた」=同居、または別居でも仕送り等で生活を支えていた関係
必要書類と窓口
- 提出先:年金事務所・街角の年金相談センター
- 未支給年金・未支払給付金請求書(窓口や日本年金機構HPで入手)
- 亡くなった方の年金証書
- 死亡を明らかにできる書類(戸籍・除籍、死亡診断書のコピーなど)
- 請求者と故人の関係がわかる戸籍、生計同一を確認できる書類
- 請求者の受取口座がわかるもの
同時に 年金受給権者死亡届(報告書) の提出も必要です(マイナンバーが収録されていれば省略できる場合があります)。親の年金額の調べ方は 親の年金はいくら?確認方法 も参考に。
期限と税金の扱い
請求の期限は、年金支払日の翌月初日から5年以内です。受け取った未支給年金は相続財産ではなく、請求した遺族の一時所得として扱われます(金額により申告が必要な場合あり)。
よくある質問(FAQ)
Q. 相続放棄をしても未支給年金は受け取れる?
未支給年金は相続財産ではなく請求者固有の権利のため、相続放棄をしても請求できるとされています。詳しくは年金事務所・専門家にご確認ください。
Q. 手続きはどこでできる?
最寄りの年金事務所か街角の年金相談センターです。マイナンバー連携で死亡届が省ける場合もあるため、窓口で確認しましょう。
未支給年金はいくら?仕組み
年金は偶数月に前2か月分が後払いされます。そのため亡くなるタイミングによって、最大で約2か月分の未支給年金が生じます。例えば受給者が3月に亡くなった場合、2〜3月分が未支給として残ることがあります。
死亡届(年金)とセットで手続き
- 厚生年金:死亡から10日以内、国民年金:14日以内に「年金受給権者死亡届」を提出
- マイナンバーが収録されていれば死亡届を省略できる場合がある
- 未支給年金の請求書と同時に提出すると効率的
親の年金額の調べ方は 親の年金はいくら?確認方法 も参考に。
請求の流れ
- ① 年金事務所・年金相談センターで請求書を入手
- ② 必要書類(年金証書・戸籍・生計同一の確認書類・受取口座)を準備
- ③ 死亡届と未支給年金請求書を一緒に提出
- ④ 審査後、請求者の口座へ振り込まれる
Q. 共済年金や企業年金はどうなる?
共済年金・企業年金にも未支給分が発生することがあります。それぞれの窓口(共済組合・企業年金基金など)に確認しましょう。
Q. 請求できる遺族が複数いる場合は?
優先順位が上の人が請求します。同順位が複数いる場合は、原則として代表者がまとめて請求し、分け合うかたちになります。
遺族年金・死亡一時金との違い
亡くなった後に受け取れるお金には、未支給年金のほかにもいくつか種類があります。混同しやすいので整理しておきましょう。
- 未支給年金:故人が受け取るはずだった年金の未払い分(生計同一の遺族が請求)
- 遺族年金:遺族の生活保障のための年金(遺族基礎年金・遺族厚生年金)。要件あり
- 死亡一時金:国民年金の保険料を納めたが年金を受けずに亡くなった場合などに遺族へ支給
それぞれ要件・窓口が異なるため、年金事務所で「受け取れるものはあるか」をまとめて相談すると確実です。
「生計同一」の証明の具体例
- 同居:住民票で同一世帯であることを確認
- 別居でも仕送りがあった:振込記録や生活費の負担がわかるもの
- 判断に迷う場合は、年金事務所が様式(生計同一関係に関する申立書)を案内してくれる
Q. 受け取った未支給年金に税金はかかる?
未支給年金は受け取った遺族の一時所得にあたります。他の一時所得と合わせて年間50万円の特別控除を超える場合などに申告が必要です。
まとめ
未支給年金は「請求しないともらえない」お金です。生計を同じくしていた遺族が、5年以内に年金事務所へ請求するのが要点。あわせて死亡届・口座・相続の手続きも 手続きカレンダー で確認しておきましょう。


